『モリコーネ 映画が恋した音楽家』"Ennio"(2021)

(2024/08/14記) (2024/08/14 Movie Plus放送版) やはりあれは「皆殺しの歌」がオーダーだったんだ。 予想に反しての映画音楽に関わるまでで既にお腹いっぱい。というかこれって今の 商業音楽の一番の根っこじゃないか。まさかここまでとは。 『シシリアン』久々に聴いたがやはり綺麗だよなあ。観たくなった。 まあ観たくなるものと言えばほぼすべてだけれど。 Once upon a time...の冒頭シークエンスとCCの登場シークエンス両方取り上げてるのは やはり嬉しい。 もう一つのOnce upon a time...もパンフルートの話から入るのも良いなあ。 そして『ミッション』。あの曲へと至る過程から最後にそこに行き着くまで。 そこからも『ヘイトフル・エイト』に至るまでの数々のエピソードが延々と 語られていく中で流れる音楽の洪水。 話は戻って60年代から70年代に至るまでの数々の主にイタリア映画の量と 今見るからこその目新しさというか何というか。自らの無知さ加減を思い知らされる。 EDロールにてクレジットされる数多の作品とそれらほぼすべてに連なる Music by Ennio Moriconeの文字の心地良さ。 ひたすら圧倒されるばかりの作品でした。 さあて、何観ようか。

『燃えよドラゴン』"Enter the Dragon"(1973)

(97/08/12記)  『燃えよドラゴン』を観てきました。(97/08/09 at シネセゾン渋谷)  この映画を最後に観たのは、たぶん20年近く前、しかもTVでだったの で、もうほとんど忘れていました。観れば思い出すのだけれども、明確に覚 えているのはテーマ曲のみ。  このラロシフリン作曲のテーマ曲は力にあふれていてとても大好きなので すが、映画そのものを観る機会はずっとなかった。  そんな状態で、映画館で(初めて)観て感じたのは、 「やはり気迫が違う。」 事でした。ブルースリーが画面に出ていないときはそれほど感じないのです が、ひとたび現れると「歯を食いしばって手に汗を握ってしまう。」ほどに、 隙がなく、気迫にあふれていました。その動きすべてに遊びがなく、それが とても心地好かった。  あと、今回映画館で観て、良かったと思ったのは、クライマックスの鏡の 間のシーン。その昔TVで観たときには、鏡と実像の区別が付かなかったの ですが、やはり劇場で観るとはっきりとわかる。そういった所も、今回観た 面白さを引き立ててくれました。  やはり凄いわ。 kaname(CXE04355)

『目撃』"Absolute Power"(1997)

(97/08/14記)  この映画は何といってもイーストウッドがかっこいい。シークレットサー ビスに追われながらも、逃げきってしまったり、(しかもそのシーンが結構 長いわりに飽きさせないのだ)脱出不可能と思われる状況からとてもスマー トに姿を消したり、逆に警察が見張っていてまずは入りこめそうもない娘の アパートに入り、何をしているのかと思えば、娘のあまり良いとは言えない 食生活、冷蔵庫の中を食べ物で満たしていたりしているのだ。  そんな彼に、彼を追う側の刑事、エドハリスは惹かれていく。逆に彼を陥 れようとする大統領ジーンハックマンやその参謀(名前忘れた)は、どんど ん罠に陥り、醜くなっていく。スコットグレンはまじめであるが故に悩み、 苦しんでいく。そういった所がとても丁寧に描かれていて、観ている側の 感情移入を容易にしてくれる。  その昔、『アイガーサンクション』と言うやはりイーストウッドが監督し た映画で、その才能を発揮していたイーストウッドは、いまだにその才能が 健在である事を教えてくれた。映画という名のエンターテイメントを本当に 知っているその才能を。

『もののけ姫』(1997)

(97/08/05記 at Niftyserve FYOUGA 2番会議室) この映画について語るすべを私は知りません。 kaname(CXE04355)