『ミッドサマー』"Midsommar"(2019)

(2023/09/03記) (2023/09/03 amazon prime) なんて爽やかなED。 面白いけど二度と観たくないという話も聴いていたけれど、まさにその通りだったな。 私は映画館だったら耐えられなかった。 オカルトではないが故の真の怖さ。 何処かにまったく同じものが存在していてもおかしくない程の状況を登場人物達も 自覚しているが故に、特に作中後半でも駆使されていた共感という形で見せつけてくる。 何処までが仕組まれたものというわけではなく、そういうものに自然に寄って きたもので形づくられているのも上手い。というか怖さを煽る。 この光景はかつての祖先達が見てきたものの記憶を呼び起こす怖さかもしれないし、 例えば100年後の世界の人達が今の私達の無自覚な日常に対して抱く感情と同じ かもしれない。 せめて差別や偽善に関してはそうなって欲しいものだがというのはまた別の話。

『未知への飛行』"Fail Safe"(1964)

(2018/08/18記) 『未知への飛行』"Fail Safe"(1964)を鑑賞。 (2018/08/18 at THE CINEMA録画) 最後の所でお互い頼りのフェイルセーフシステムがというのが皮肉だよな。 しかもそれに輪をかけてお互いの秀でた部分が引き返せない状況に陥るという。 描かれていない前日に討議済みの案件というのがまた皮肉ではあったが、その甲斐 あって撃墜命令は早々に出る。 さらに運がいい事にそのタイミングで大統領、司令部、国防総省共に理想的な人材が 揃っていたからこそここまでで済んだと見るべきかそれとも。

『ミスター・アーサー』"Arthur"(1981)

(2005/11/12記)  『ミスター・アーサー』を観ました。(2005.11.5 at フジテレビ)  ダドリー・ムーア。 『ファウルプレイ』の彼は本当によかったよなぁ。 他にも『10(テン)』や この『ミスター・アーサー』など、彼独特のキャラクタがその映画の中で必要不可欠な ものになっている作品は多いよなぁ。  そしてライザ・ミネリ。 『キャバレー』といい『ニュ−ヨーク・ニューヨーク』といい、どちらかといえば ファニーフェイスであるにも関わらず、圧倒的な存在感で作品の主人公たらしめて しまう作品が多い人だよなぁ。  その二人が、各々存在感を出しつつ、こうやってひとつの作品に主役として出ている この作品っていいうのは、たぶん二人にあまり馴染みのない日本人が思っている以上に 本国アメリカでは凄いことだったのかもしれない。 だからこそクリストファー・クロスの「ニューヨークシティセレナーデ」なんて曲が 冒頭に付いたりとか意外なほどの(作品公開当時の)クローズアップのされ方とか だったのかもしれない。 などと書くと、まるで私がふたりのことをあまり好きではないように思われてしまう のかもしれないけれど、二人とも大好きだったりするのがまた不思議だったりします。 などと作品にはあまり触れてはいませんが、本当に「おお、アメリカ映画だなぁ」と いう感じの上にこの二人プラス、ジョン・ギールガッドという組み合わせが載って 来ている訳だから、まぁ本当に「ベーシックなアメリカ映画だよなぁ」という感じで 楽しませていただきました。(ってどんな感じだ?(笑))

『ミスター・ノーバディ』"Mr. Nobody"(2009)

(2011/05/04記) テレンス・ヒル主演、セルジオ・レオーネ監督の傑作西部劇! …の邦題と一文字違いなのが気になっていた『ミスター・ノーバディ』を観ました。 (2011/05/03 at ヒューマントラストシネマ渋谷 シアター1) ロードショー公開中の洋画新作観るのなんて何年ぶりだろう。 それはさておき…。 (以降ネタバレします) 見始めてしばらくの間、「ああ、若いっていいなぁ」なんて俯瞰しながら見ていたら実は 本当に「若いっていいなぁ」という映画でした。 いや、やりたい事は分かるしある程度はやれているのは分かるのだけれど画面の隅々まで 練り込まれているかといえば、やはりこのネタは実写でやるには実写であるがゆえの(映 像の)情報量の多さが逆にネックになっているなぁとか、やはり実写だと作品の作り込み (製作者スタッフの話し込み)の足りなさが目につくなぁとか、そういった部分が目立っ ているように見えて、それが逆に「若い(作り手)だからこそ許されるんだよなぁ」とい う意味で「若いっていいなぁ」と感じていた次第。 (実際には監督のジャコ・ヴァン・ドルマルは1957年生まれで私より年上(笑)) さらに言えば描きたいことが多すぎて、とにかく「切ることが出来なくて詰め込んだ」感 が多かったのもそう感じた部分かな。 しかしながらこの後者はどうやら少なからず意図的であったことがこの話の最後の仕掛け を見たことで分かったのだけれど。 いや、まさかの「東京大学物語」だったとは…。 (ええと、今回の話も「東京大学物語」も好きです。) あと、気になったのは時代設定。 「1973年生まれ2092年没で34歳までの記憶しかない」という条件づけは良いのだけれど、 両親が出会い生まれた頃かかる曲が「ミスター・サンドマン」('54)だったり、主人公の 青春時代として描かれるエピソードが70年代80年代の青春映画の匂い、それこそ古くは (と言っていいのか?)『ジェレミー』とか『カリフォルニアドリーミング』などの世代 からの匂いを色濃く残していて、かといってもっと年を経てからの話で今の時代の携帯電 話が出てきてというところでの「時代設定のさなかに生きてた人であるが故の違和感」が とても引っかかっていました。 「あと20年時代を早くしてくれたらそんなに違和感なかったのに」と思う一方、実際に 1973年以降生まれからしてみれば「そんなところの細かい時代差には何の違和感も持たな い」のだろうなとも思うし、もしかしたらこれは観客のミスリードを誘うための仕掛けか? とも思うし、ここは最後まで引っかかっていた部分ではありました。 ちなみに、今TV放映されている「Dororonえん魔くんメ〜ラめら」もある仕掛けのため に「昭和」という時代を(自分の生まれる前から生まれた後までを)広範囲にわたり一括 りで提示してきていて、それにやはり違和感を感じていたので、今回この部分に特に敏感 になっていた可能性はあります。 これに関しても、しかけとしてかなり面白いとはどちらも思ってるんですけれどね。 でまぁ、話は飛びますがこういう設定の作品であるが故に「どこかで見たもののオンパレ ード」ではあります。それこそ過去から未来に到るまで。 今作るとここまでの映像が出来るんだという意味で、それはそれで面白かった一方、これ はアニメーション、否、漫画という形態であればもっと楽しめたかな、とも思いました。 ここらへんも今の好みか。 一方、父親の側に残ってエリースに告白する頃の主人公は「ああ、これは実写でよかった」 と思いました。 というか70年代の青春映画好きとしてはそういうパートに関しては実写で良かった!と思 ってた。 ああ、何かこうやって書き連ねて気づいたのは、この作品は(一般的な意味でのメディア ミックスではなく)ひとつの作品を表現するためにパート毎に表現方法を変えるという意 味でのメディアミックス的な作品であれば、話も整理され、かつ混沌も描けるという意味 で良かったんじゃないかなと思った。 …まぁ、とはいいつつもそこまでのことをして成功した作品はないので、それを提示する のも不親切か。 などとまぁ、いろいろと観た後思考を逡巡できるという意味でもとても楽しめた作品でした。 (ここに書いているのはその逡巡した思考の一部ですけれどね。) …どうやら焦点がぼやけてきそうなのでこのへんで。

『道』"La Strada"(1954)

(95/11/05記 at Niftyserve FMOVIE 15番会議室)  『道』はやっぱりいいですよね。あのアンソニークインとジェルソミーナ 役のフェリーニの奥さんのなんというか・・・ もう、なんというか・・・。 それ以上は言い表せません。 これを初めて観たのは、NHKかNHK教育テレビだったと思います。                               KANAME(CXE04355)

『M:i−2』"Mission:Impossible II"(2000)

(at @nifty FMOVIE 14番会議室)  『M:i−2』をようやく観てきました。(2000/07/31 at 池袋 HUMAXシネマズ4 シネマ3)  あの予告編を観たら、やっぱり観るしかないでしょう。(^^) というわけで観てきました。  (以降、内容に触れます。)  いやぁ、良かったです。(^^) 突っ込みどころは、それは多々あるけれど、判っていても手に汗握っ てしまうのは、やっぱり気持ち良い。  前作とは別物って話だけはいろいろな場所で聞いていたのですが、 確かにイーサンハントのキャラクタは少し違うとは思うけれど、基 本的な雰囲気、特に展開と絵作りは、かなり前作に近かったように 見えました。脚本家が同じであると言うことと、製作者であるトム クルーズの意向が、かなり入っていると見るべきか。  特に、前半なんかは、「これ最初はデパルマに撮らせたかったの ではないか?」というよりは、デパルマ的な雰囲気を感じてしまい ました。代表的なところが、イーサンとナイアの出会うシーン。 色使いさえも似てるように思えてしまう。  しかし、よーく考えてみれば、デパルマもジョンウーも、スタイ リッシュなスローモーションを得意としているし、デパルマは主観 カメラがぐ〜るぐる廻るのに対して、ジョンウーは、映っている対 象物がぐ〜るぐる廻る。(これはこじつけ過ぎか?(笑))  ついでに予測すると、このままパート3の話があって、これを ジョンウーが断ったりすると、次はウォシャスキー兄弟にオファー 出したいんじゃないかなってまで思えてしまったりしました。(笑) っと、話がずれました。 などと思いながら、イーサンとナイアの急接近には最初「何故?」 と思ってしまった。けど、この映画でやりたかった事が判ると、そ こでようやく納得。  この作品の一番のキーは、注射を打つナイアだったのですね。 ここのシーンにすべてを集約させるために、それまでの話があって、 そして、このシーンが、そこから先の熱い戦いへと進むキー。  これで、ジョンウーを監督に選んだのにも納得しました。ここに こう言う形ですべてを集約させる事ができるのは、ジョンウーかデ パルマぐらいだもの。(もっとも、デパルマだともっと悲壮なアプ ローチになっていただろうし、元々はそういうものだったかもしれ ないな。)  そして、そこから先は真骨頂。緩急つけず(しかしスローモー ションあり)の怒涛のアクションは、ジョンウー度100%。鳩は 飛び、パンダコパンダ的(もしくはドリフ的)ちらりショットあり で、一方でナイアのショットありで、満足させていただきました。  しかし、トムくんもハズレ無しだな。ホントここのところ。 kaname(CXE04355)

『ミッショントゥマーズ』"Mission To Mars"(2000)

(at @nifty FMOVIE 2番会議室)  ずっと、・・・もう20年以上も前に始めて出会ったときから、 いつか映画となったものを観てみたいと恋焦がれている小説があっ て・・・、たまにそれを思いだしては、それがどんな形で出来あが るのかが、ベストかを、いろいろと考えていました。  まぁ、その作品がいまだに映画化されないのは置いておいた話で、 今までどうしても思いつかなかったのが、その作品を、原作と言う 枠を超えて、自分の色に染めてくれる監督。  輝かしいテクノロジーに彩られた、未来の話であるにも関わらず、 主人公が包まれているのは哀しみと孤独。それが・・・と、この辺 にしておきましょう。  それが、ふとしたきっかけで、みつかってしまいました。  その小説の名は『夏への扉』。 そして、やっとみつけた、「この小説を原作と言う枠を超えて、自 分の望む色に染めてくれそうな監督」の名は、 ブライアン・デ・パルマ。  今までも、何本も好きな作品を作ってくれた監督だったのに、 なんでここに思い至らなかったのだろう?  けれども、この人が撮れば、『夏への扉』という小説が、きっと どんな形に変わろうとも、きっと私のとって大好きな、『夏への扉』 となりうるだろう。  その事に気づかせてくれたのが、このデパルマ監督の最新作、 『ミッショントゥマーズ』でした。 (注・非常に判りづらい文章なので、念のために言っておきますが、 『ミッショントゥマーズ』の原作が『夏への扉』であると言ってい る訳ではありません。誤解はないと思うのですが、かなりに舌足ら ずの文章なので、ホント念のため、ここに書き記しておきます。) というわけで、『ミッショントズマーズ』を観ました。 (2000/06/03 at ワーナーマイカルシネマズ板橋 Screen8) (以降、ネタバレあり。)  まず、これはまた私の勘違いかもしれませんが、デパルマ監督っ てこれが初のSF映画ですよね? 今まであってもおかしくなかっ たのが、これが初めてだなんて何か意外。  それはおいといて、今回のこの『ミッショントゥマーズ』という 作品は、デパルマの前作『スネークアイズ』では、映像的デパルマ たっち大爆発オンパレード見本市だったのが、ここでは、オープニ ングの長回しと、プラスアルファ程度。  そして、同じく『スネークアイズ』で爆発していたストーリー的 デパルマタッチも、今回はかなり抑え気味。  それなのに、すべてを観終わってみると、たしかにこれはデパル マの映画だよなぁ。自分の趣味で作っているとしか思えない部分も 多々あるし、決してうまいとは思えない、前半の話の運び方も、そ う。  それがILMやその他有名所の特殊技術家のオンパレードによる、 もはや違和感を感じえないほどの特殊撮影と、一方で、なんでこん なにもチープに見えてしまうのだろうとも思える火星の地表でのド ラマの中で、最後一気に泣かせに入るこの素晴らしさ。  あとでよく考えてみると、あの一見チープな火星の地表は、画面 をセピアカラーに染めたかったからだけで、それができれば、別に 舞台がどこであっても、どんな話であっても、デパルマは構わなかっ たんじゃないかとさえ思えてしまう。  そして、それがこんなにもノスタルジックなSFに似合うとは 思いもよりませんでした。 それこそ、こんなノスタルジックなSFと言えば、最近では『ガタ カ』やら『ダークシティ』などがありましたけれど、(そしてそれ らは見事に良い作品として出来あがっていましたが、)それらはま だ、ある意味、自己満足にしか過ぎない部分が足りない。さらには 作品としての傷(もしくは不完全な部分)があってこそ初めて、こ の分野での完全な作品足りえるのではないかと思っている私にとっ ては、ブライアンデパルマと言う人のSF映画への参戦は、この上 ない喜び足りえたのでした。  そして、我が愛する『夏への扉』をたぶん映画として昇華させる 事の出来る唯一の監督として、ブライアンデアルマが、いつの日か 思い立ってくれないことかなぁということを。 kaname(CXE04355)

『未来は今』"The Hudsucker Proxy"(1994)

(at Niftyserve FMOVIE 3番会議室) 1.上映初日!! ('95/01/14記)  こんにちは。KANAMEです。『未来は今』を観てきました。今、誰かに会った ら、「絶対この映画を観ろ!」と勧めてしまうかもしれない・・・。  この映画はファンタジーです。笑って泣いて感動してきました。特に、フラ フープのシーンと、結末は、もう感動してしまいました。わかってはいても・ ・・、という奴です。ティムロビンスも、まさに適役でしたし、邦題も原題よ りぴたっとあっていたし、こういうのっていいなあ。  最後に、この映画のキーワードは「大時計」、これにすべてが集約されてい たような気がします。(実はもう少し話したくてうずうずしている。) 以上、帰り道は涙の跡が恥ずかしかったKANAME(CXE04355)でした。
2.ねたばれ編 (95/01/16記) (以降ネタバレあり)  Mさん、こんにちは。KANAMEです。私もこれが、今年初めての映画館だった もので、いきなりW当たりWでとても嬉しかったです。  私もコーエン兄弟の作品は『バートンフィンク』しか観てなかったので(『ミ ラーズクロッシング』をここの人に勧められているのですが、まだ観てない・・ ・)、あの手の物かななんて思って行ったのですが、まさか往年のスクリューボー ルコメディだったとは、思ってもみませんでした。  私は去年、プレストンスタージェスの『サリヴァンの旅』を観たのですが、観終 わった後の感覚がかなり近かった。  笑わせて、わくわくさせて、急にドンっとつきはなして・・・、最後はたたみか けるような展開でエンディングへと突き進んでいく。(なんか、文章にすると「ど の映画だってそうだよ」って言われそうだな。もっとうまい表現方法はないかなあ。)  あと、Mさんの言われるように、とても漫画チックな動き、セット、特殊効果 もよかったです。あの突如入ってくるティムロビンスの踊りのカットのところと、 フラフープがヒットするまでのシーン(あの曲はなんでしたっけ?忘れてしまった) 、そしてやはりティムロビンスの墜落から着地(!)までのシーンなんかが笑いな がら泣いていた(感動してた)シーンかな。  そう、時計を管理しているのが神様(?)でビルを管理しているのが悪魔(?) というのもよかった。『時の翼にのって』(この映画も好きです)ではウィレムデ フォーがどちらともつかない時の番人を演じていて、それはそれで人間的な番人で よかったのですが、善悪(といっていいのかな)二人に分けているのが、最後の対 決にも(オチにも)結び付いているし、気に入ってしまった。  また、この作品全体を司どる「回る(巡る)」もののオンパレードもよかった。 時計に始まり、フラフープ、ポールニューマンの机の上にある振り子、歯車、 オープニングのティムロビンスとクライマックスのティムロビンス、回転ドア、輪 廻転生、新聞の活字、ティムロビンスの踊り、そして最後にフリスビー(!) こういったこだわりは大好きです。  ティムロビンスもよかった。ジェームススチュワートを上回る長身でまわりの人 々を見下げながら、マンシー大学の応援歌を歌って踊りだしたり、ポールニューマ ンの部屋で契約書類をすべてだいなしにしてしまったり、J.J.リーが心が傾き かける度に怒らせてしまったり(これが何回もある)とか、いろいろなことをして くれてとても笑えました。『ザ・プレイヤー』や『ショートカッツ』などの路線よ りはこちらのほうが絶対いいと思う。(かといって、この先何度もこういう役をや られては困るが。)  といったわけで、こういった豪華な「作られた映画!」といった感じのものは、 最近はティムバートンの(監督した)もの(『バットマン&R』『シザーハンズ』) ぐらいでしか観る事ができなかったので、そういった意味でも嬉しかったです。  といったところが、前回の「私がしゃべりたくてうずうずしていた」内容でした。 (すっきりした。)  といったところで、「では、Mさん、どうぞ」っと振ってしまう KANAME(CXE04355)でした。(あ、他の人もRESつけてくださいね、とこびを売る。) P.S.しゃべり過ぎだと怒らないで下さいね。あ〜あ、こんなにねたばらししていい のだろうか?(深読みしないように)

『ミルクマネー』"Milk Money"(1994)

(95/04/29記 at Niftyserve FMOVIE 3番会議室) ネタバレあります!  『ミルクマネー』を観てきました。この映画は、予告編が「いいなあ。」と 思ったので、ついつい観に行ってしまったのですが、内容は予告編とは少し違 っていました。  しかし、その内容は予告編からの予想以上に楽しめる作品だったと思います。 ほんのちょっぴり幸せになりたい時に観る映画だなあと感じました。  予告編では、なにか母親が恋しい子供が・・・というイメージに見えたので すが、実は編集でそう見せているだけで、子供達は女性の裸がみたくて街に娼 婦を買いにいったのだし、メラニィグリフィスが子供の家に留まるのも、情に ほだされた訳じゃなく、それなりの事情があったために留まったといったよう に、予告編よりも凝った話の展開だったし、全体的に見ても、とってもロマン チックで、笑えて、ちょっとしたおっかけっこもついてくるといったかんじで 楽しかった。  前半はちょっと選択を誤ったかなといった感じでしたけどね。  笑えるシーンでは、数学教師と妹が特によかったです。  あとは、メラニィグリフィスがですね。グレイスケリーに似てるって(エド ハリスに)言われるんですよ。これは、どういう意味か知ってる人しか笑えな い話ですけどね。  そう、エドハリスはちょっとばかり影が薄くて(そういう役柄だからしょう がないのですけど)、マルコムマクドウェルはでてるだけでよかったけど、 やっぱりメラニィグリフィスの映画だなあ。ぴったしの役だったと思う。 といった感じでしょうか。 以上連休に突入したかなめ(CXE04355)でした。