ピンポイント映画館

淀川長治氏に捧ぐ

去る1998年11月10日、日本中知らない人がいないほど映画を愛し続けた淀川長治氏が亡くなりました。
89歳ですから決して早過ぎるわけではありません。

最期の言葉は「もっと映画を見なさいよ」。
考えてみると、私が物心ついた頃には既に映画の解説者として活躍しており、それが当たり前、でした。

氏の映画の解説は
「この監督は○○○と言う映画で大ヒットを飛ばした人で……」
「この映画の見所はやはりこのシーンで使われているSFXで……」
等ではなく、純粋に「映画によって表現されるストーリー」を主体としており、アカデミー賞などの受賞などにとらわれない、純粋に映画を愛しているからこそ出来る解説ばかりでした。このような解説をする映画解説者(評論家)は他にはあまりいないんじゃないでしょうか?

11月15日、テレビで氏の最後の解説となる映画を見ました。映画そのものは結構難しいものでなんだかよくわからないうちに終わってしまいましたが、それでも最後まで見てしまったのは何かひかれるものがあったんでしょうか?

なんだかまとまりがありませんけど、この辺で、さよなら、さよなら、さよなら。



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