消費税というものを知らない方はまずいないでしょう。買い物をするたびに5%取られる、アレです。 私はいまだに納得できません。
消費税が初めて導入されたときのことを覚えている方、どのくらいいるでしょう?
「たいした混乱も無く、スムーズに導入できたと見ている」
あんた、なんにもわかってないね。
しかし、この当時は私にとってはせいぜい、本を買うと打撃を受ける、といった程度でしたが、5%に引き上げられるときには会社中が大騒ぎ。この引き上げのシステムをきちんと理解できている方はどのくらいいたでしょうか?そもそも、会社中が大騒ぎしたのは私の会社で開発、運用している会計とかのシステムの書き直しが発生したためです。 私の父は笑いました。
そりゃそうだけど・・・・今回の引き上げのシステムは複雑です。簡単に説明しましょう。 消費税が5%に引き上げられるのは1997年4月1日です。
これだけだったら単純なんですが。 では、ここで少し質問。 1997年3月20日に注文して、4月10日に納品となり、その時にお金を支払うことになりました。
では、次。
次。
正解は5%。 きちんとまとめると・・・・ 1996年9月末日までに受発注されたものについては常に3%で計算。 1996年10月1日以降に受発注されたもので、1997年4月1日以降に納品されたものについては5%で計算。 1996年10月1日以降に受発注されたもので、1997年3月末日以前に納品されたものについては3%で計算。 1996年9月末日までに受発注されたものでも、1996年10月1日以降に追加注文されたものについては納品が1997年4月1日以降の場合は5%で計算するが、1997年3月末日までに納品された場合は3%で計算。 となります。単純にデータファイルの変更などでは対応できません。 困ったのが建設会社の会計システム。受注から納品までの期間が半年を越えるものなどざらですし、いつ納品されるかは天候などにも左右されますし、顧客からの要望に応じて追加工事もあるわけですから。 プログラムが何本追加されたのかはここには書けませんが、どれくらいの苦労があったかは想像に難くないと思います。
せめて、1年くらいの猶予のある決定をしてほしいものです。 それと、もう一つ。 以上。 |