虫歯・・・・イヤな響きですね。 私は小さい頃はかなり虫歯がありまして、よく歯医者に行きました。かなり小さいうちに治療していったので、幸い地獄は見ませんでしたが。 さて、最近になって急速に「虫歯予防効果」があるとして発売されるガムが目立つようになってきたと思いません? 今までにあったものはせいぜい
いったい、何がどう違うのでしょう? キーワードはキシリトール。 化学式はC5H12O5で構造式は CH2OH | H ― C―OH | OH―C―H | H ― C―OH | CH2OHとなります。 原材料は・・・・樺の木とかトウモロコシの芯に含まれるキシランヘミセルロース。これを加水分解したりすると出来る、糖アルコールの一種です。
なぜ、虫歯予防が出来るのか?これを知るにはまず虫歯の出来る(防ぐ)メカニズムを知る必要があります。 虫歯の原因は酸・・・・ではなく、虫歯菌(ミュータンス菌)です。
人間側としては「再石灰化」をすすめたいのですが、なかなかうまく行きません。 そこで出てくるのがキシリトール。 まず、キシリトールからは不溶性グルカンが作られません。発酵されて酸になることもありません。 これだけでも十分大きいのですがもう一つの効果があります。
まず、ミュータンス菌がキシリトールを取り込むと、細胞膜でリン酸化反応が起こり、キシリトール5リン酸に変わります。
ちょっと待て。
キシリトールはミュータンス菌が食べてもエネルギーにならず、そのまま細胞の外に出ていきます。しかも、エネルギーを無駄に消費して・・・・ 早い話が、
結局、キシリトールのおかげでミュータンス菌は勝手に弱ってしまうわけです。 これだけの要素があれば虫歯予防も万全ですね。 しかし、キシリトールには欠点があります。それは、
以上。 |