雑記帳


理想と現実


私の勤めている会社はコンピュータを専門に扱う会社である。

と言っても、パソコンはメインではなく、『汎用機』とか『オフコン』とか呼ばれたりする、『業務用コンピュータ』を扱う会社である。

そのために、パソコン関連の知識などほとんどなかったのだが、ご存じのように、最近のパソコンはお利口になった(もちろん馬鹿にもなった)関係で会社(オフィスと言った方がいいのかな?)で使うことが多くなり、その方面の仕事も増えてきている。
簡単に言えば、連絡を社内LANを使って行ってみたり、顧客の管理くらいは行ってみたり、と言った具合である。

で、そういう注文を受けたとき、顧客の瞳は輝いているのだ。

「これで夢にまで見たOA化が出来る」

OA化などすでに死語という感すらあるが、当人は本気である。

ところが

実際に納品されてからのステップはおもしろい。

納品された当日はほとんど触ることはない。納品をした人がいろいろと説明してくれるのをうれしそうに聞くだけである。
翌日、翌々日くらいも「こんな感じかな?」とか「これはなんだろう?」と言った感じで一日を費やしていく。

一週間ほどすると、いろいろとトラブルが起きるが、このころ起きるトラブルというのは楽しいのだ。
あちこちに問い合わせしたり、マニュアルや雑誌を見たりしているうちに
「あ、俺って社内LANの管理者の仕事してる☆」
そんな感じであるのだが・・・・そこから先については深くは述べないことにしよう。

会社でパソコン使う分にはそれ相応の目的があったり、必然性があったりするので、なんだかんだ言っても使いこなし、一通りのことは出来るようになる。

だが

個人となると大変だ。

私の会社で新入社員の挨拶でこんな事を言った人がいる。
「私、EXCELで家計簿を作って母に使わせてあげたいんです
あくまでも個人的な意見だがパソコンでどうしても家計簿つけたいんだったら、家計簿用のソフト買った方がはやいぞ。

市販されているいわゆる有名どころのソフトというのは汎用性が高すぎて、使いづらい部分、と言うものがあるのだ。

データベースソフトで住所録作った人はいない

のである。住所録ソフトが存在し、そこそこ売れているのが何よりの証拠だ。

買ったからには使いこなしたいし、理想を現実にしたいという気持ちは十分分かる。だが、その前にその理想は本当に現実のものに出来るのか、買う前によーく考えてみよう。5千円のソフトが2万円のソフトよりも使いやすい、というのはよくあることなのだ。

以上。



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