雑記帳


ある日の銀行)/h2>


ある夏の暑い日、仕事の関係で車で出かけた私は財布の中身が寂しいことに気づいた。
このままでは昼食を食べることもできないので銀行へ向かう。もちろん銀行のカードは持っている。

たまたま見つけた支店は駅の前にあり、そこそこ大きかった。
駅前の悲しさ故かかなり狭い駐車場に何とか車を停め、中に入るとずらりと並んだ人・人・人。
ふと横を見ると「混雑が予想される日」というカレンダーがあり、ちょうど混雑する日に当たってしまったらしい。

自動預払機は10台ほどあったが、並んでいる人は20人ほど。
「しばらくかかるな」
と覚悟を決めて待ち始めた。

待つこと10分ほど。
なかなか進まない列に少しイライラし始めた頃、不思議なことに気づいた。
「あの機械はなぜあいているんだ?」
そう、誰もいない機械が一台あるのだ。
「先頭で待っている人は気づいていないのだろうか?」
と思ったとき、張り紙が目に入った。

故障中につきカードしか使えません
通帳ご利用の方は他の機械を
なるほど、先頭の人は通帳を使いたいんだな、と理解してまた待つことにしたのだが、誰もその機械を使う気配がない。

うーむ、どうしたんだろう?と思ったとき、どこにでもいるであろう世話焼き系のおばさんが大きな声でこう言った。
「カードだけ使う人、あいてますよ」

    誰も動かない?    なぜ?
列から一歩出る    反応なし    もう一歩出る    反応なし    もしかして行ける?
使おう。

さて、機械の前に行き、操作を開始したとき、一つの事実に気づいた。
隣の人の動きである。

  1. カードを使い残高確認
  2. 通帳記入
  3. カードを使い現金引き出し
  4. 通帳記入
  5. 別のカードを出し、残高確認
  6. 通帳記入
  7. カードを使い入金
  8. 通帳記入
なんだそりゃ!

これでは列が進むわけがない。
今並んでいる人はあと何分待つのだろう?

窓口の方はすいているのに!
日本経済の未来が暗く見えたのは気のせいか?

以上。



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