光を捕まえたような研修会
たくさんの発見がある、研修会
ケアマネジメントスキルアップ研修開催
現在、国の社会保障審議会では相談支援体制のさらなる充実とそれに伴い、サービス利用計画作成費の対象者の拡大を検討しています。
ようするに、ケアマネジメントによる当事者本位のサービス提供や、よい意味での給付管理を向上させていくことが、これからの現場に求められていることだと考えられます。
そこで今回は、ケアプラン(個別支援計画)の持つ意味を、福祉先進国スエーデンの実態から、もう一度とらえ直そうということで、昨年約8ヶ月間スウエーデンで研究をされていた、加瀬先生にご講演いただきました。
医療・教育・福祉 三本のケアプラン
スウエーデンにおいては、子供のうちに障害が見つかると、医療、教育によるケアプランが立てられます。そのプランは高い専門性に裏付けられた内容によるプランで、当事者の将来を見越し、他職種が協働し、家族だけに育児や教育等の負担をしいないということを身を持って体験するそうです。障害を社会との関係性の中でとらえ、まさに障害の社会モデルだと感じました。
日本においては、まだまだ家族による介護が前提にあり、国民全体で連帯し、この課題に取り組むという雰囲気を、日本にも作っていくべきだと感じました。具体的にはどのような行動が大切なのかわかりませんが、その雰囲気作りには福祉職の専門性を向上させ、ケアプランの質を上げていことは一つの活動ではないかと思えました。
また、介護保険との関係性も整理し、麻生総理がいうように日本は「中福祉・中負担」の国でよいのか国民的な議論が必要でしょう。
ケアプラン作成は権利
そして、スウエーデンにおいては、障害のある人を社会から排除せず、ケアプランを持つことは権利であり、家族以外の人々から支援を受けて生活することは、ごく当たり前の日常になっているということでした。ですから、国の監査の一つの視点は、インクルージョン思想が、どれだけ現場で実現されているかということが大事で、その達成度により評価もされているということでした。
日本においても近い将来、このような国になればよいなと思えましたし、まさに、我々に求められていることは、この視点なのだと強く感じました。内からも外からも評価される実践を目指したいものです。
加瀬先生、貴重なお話本当にありがとうございました。
東京学芸大学 加瀬進 氏 Susumu Kase
略歴
1987年3月東京学芸大学大学院修了(障害児教育学)。東京都江東通勤寮非常勤職員(アフターケア担当)を経て、1989年3月より横浜国際福祉専門学校専任講師、1995年4月より京都教育大学発達障害学科助教授、2001年4月より東京学芸大学特別支援科学講座助教授、現在(准教授)に至る。全国地域生活支援ネットワーク監事、日本特別ニーズ教育学会理事、日本障害児性教育研究会事務局長。障害福祉関連ではこれまで、さぽーと(旧AIGO)編集委員会、障害者ケアマネジメント体制整備検討委員会、同知的障害部会、等の委員を努め、現在は東京都国分寺市の障害者地域自立支援協議会会長としてその運営にあたっている。
専門は地域ケアシステム論、スウェーデン障害者問題史、障害児性教育。
主たる著書
1)障害者ケアマネジャー養成テキスト・知的障害編、中央法規、2000
2)特別支援教育の争点、文理閣、2004
3)障害者福祉論、放送大学教材、2005
4)行動援護ガイドブック、日本知的障害者福祉協会、2005
5)生活支援の社会福祉学、有斐閣ブックス、2007
6)テキスト・特別ニーズ教育、ミネルヴァ書房、2007
加瀬先生の研究HP Weコラボ http://www.we-collaboration.com

