地域生活移行は人生をつなぐこと 2008/7/16
あちこちのマスコミがコムスン撤退後の介護現場の問題を取り上げている。「長生きをしているから皆さんに迷惑をかけている」等の高齢者の声を聞くと切なくなる。一生懸命生きてきた人生の終末でこんなことばを言わなければいけないなんて…。また、低賃金や不安定な身分保証で、体や心を擦り減らして働く現場の人たち。続けられず辞めていく、新規の募集をしても人が集まらない介護現場。介護保険や障害の支援費制度は国民の潜在的な介護ニーズを掘り起こしたのだろう。掘り起こされたニーズに対して、お金が足りないからもう一回我慢して下さい、というわけにはいかないはずだ。
ニーズに応えるにはサービスが要る。サービスを実施していくためには「人」が要る。人を集め支えるにはお金が要る。適切な事業運営を行えるような適切な介護報酬が必要だ。事業所の自助努力だけではどうにもならない。介護保険も障害者自立支援法も、報酬単価や利用者負担、それに伴う所得保障、制度を支える財源などの課題を再度検討すべきだろう。ケアマネジメントはサービスがなければ実施できない。ソーシャルアクションも私たちケアマネジメントに関わる者には求められている。
文責 田中
コムスンショックに学ぶ 2007/12/7
あちこちのマスコミがコムスン撤退後の介護現場の問題を取り上げている。「長生きをしているから皆さんに迷惑をかけている」等の高齢者の声を聞くと切なくなる。一生懸命生きてきた人生の終末でこんなことばを言わなければいけないなんて…。また、低賃金や不安定な身分保証で、体や心を擦り減らして働く現場の人たち。続けられず辞めていく、新規の募集をしても人が集まらない介護現場。介護保険や障害の支援費制度は国民の潜在的な介護ニーズを掘り起こしたのだろう。掘り起こされたニーズに対して、お金が足りないからもう一回我慢して下さい、というわけにはいかないはずだ。
ニーズに応えるにはサービスが要る。サービスを実施していくためには「人」が要る。人を集め支えるにはお金が要る。適切な事業運営を行えるような適切な介護報酬が必要だ。事業所の自助努力だけではどうにもならない。介護保険も障害者自立支援法も、報酬単価や利用者負担、それに伴う所得保障、制度を支える財源などの課題を再度検討すべきだろう。ケアマネジメントはサービスがなければ実施できない。ソーシャルアクションも私たちケアマネジメントに関わる者には求められている。
文責 田中
今年の言葉 2008/1/1
今年印象に残った言葉を紹介します。
「ソーシャルワーカーにとって一番大切なことは、『心がまえ』だよ」。これは、駒澤大学の佐藤さんの言葉です。その人の生き方、考え方、なぜこの仕事について、そして何をしたいのか、それが『心がまえ』をつくります。専門職はいつも「私自身」が問われているのです。
「地域移行ではなくて、地域『生活』移行なんですよ」これは、SSAの菊本さんの言葉です。その人が望んでいる「生活」に移行することが目標です。私も、生活とは「いのち」であり、「くらし」であり、「いきざま」だと思っています。そこに「その人らしさ」があるのです。
「選択する権利を伝えて、選択肢を示して、選択する力をつけることを支援して、それで、自己決定があるんじゃないの」これは、すずのき病院の大森さんの言葉です。必要な援助があって、自己決定があるのです。専門職にとっては、「自己決定だから」が都合の良い言い訳になっているような気がします。
「刺身が食べたいですね。かれこれ30年は食べていませんから」これは、社会的入院をしているKさんの言葉です。Kさんの周りには、野球観戦に行きたい人も、絵を描いて個展を開きたい人も、酢ダコを食べたい人も、浅草に行きたい人もいます。皆さん、来年は、人生の選択権を取り戻しましょう。
「強い意志をもつこと」これは僭越ながら、私の今年の言葉です。障害者自立支援法の大波にのまれず、「私はこうしたい」という強い意志をもつこと、理想があってこその社会福祉だと何度も自分自身に言い聞かせた1年でした。(ちなみに、私の理想は、障害のあるないにかかわらず、お互いを大切して、共に生き、共に成長し、そこで得た新しい自分の力を発揮して、みんなが主役となる地域社会をつくっていくことです)。
今年も、たくさんの良い言葉と出会うことができました。言葉と出会ったのではなくて、人と出会い、その人の思いや心がまえと出会ったのです。
さて、来年も、私たちは、たくさんの人と出会うことでしょう。そして、自らの心構えをつくり、理想をもって、仕事をしていくのだと思います。
文責:岩上
桜満開の時期に 2007/4/3
桜が満開を迎え、新たな年度が始まりました。
障害福祉分野は、戦後最大といわれるほどの改革が進められ、私たちを取り巻く日本の社会状況も厳しくなっています。「格差社会」「ワーキングプア」「自殺者3万人」などが社会問題化し、人々の不安を駆り立て、希望が見出せない閉塞感に包まれています。
特に、低所得者層は、ここ数年で大幅に拡大したと言われています。その数およそ1620万人、日本の総人口の約33%を占めています。富める人は富み、貧しき人はより貧しく、そういった格差が今後ますます広がっていく危機感を感じずにはいられません。10年後の日本はどうなっているのだろう・・・ふと、そんなことが頭をよぎります。
こうした状況は、確実に障害福祉分野にも影響を及ぼしています。生活保護の見直しなど、社会保障全般の後退が進み、「自己責任」「成果主義」「効率優先」という考えが社会福祉の世界に広がりつつあります。このことが一体何を意味しているのか、私たちは広い視野をもって社会状況を見極め、コトの本質を見極める心の目を磨いていく必要があるのではないでしょうか。
満開の桜もいずれ散り、新たな芽が芽吹きだします。人生を春夏秋冬にたとえるならば、そのひとつひとつの季節に色合いがあり、厳しさもあり、意味があるのでしょう。障害があってもなくても、どこに暮らしていても、どの時代に生まれても、人間の価値はみな等しくあるはずです。しかし、これからの、この国のカタチは・・・?
新しい季節の幕開けに、今、私たちが生きている時代はどういった時代なのか、そしてその中で自分が成すべきことは何か、ちょっと考えてみるのもいいのではないでしょうか。
権利のかたち 2007/6/18
権利条約の講演を聞いて1週間がたとうとしている。まだまだ混沌とした想いである。
学生の頃「権利」という歌をうたっていた。養護学校義務化の運動の中で歌われていた歌である。「私に与えられたたった一つのものは就学免除という名の権利だけです」というフレーズがある。就学免除の名の下に家の奥の部屋に閉じこめられ、また家の柱に縛り付けられ、どこにも行くことがかなわなかった人たちが、養護学校という形ができて教育の権利を掴むことができた。
けれど、今、養護学校という存在が障害のある人とない人とを分けてしまうと、養護学校廃止とまで言う人もいる。講演会の1週間前、医療的ケアの研修に参加した。吸引や注入などの医療的ケアがあっても地元の学校に通いたい、と取り組んでいる人たちの話を聞いた。とても楽しそうに地元の学校に通っていた。
「権利」のかたちは変わるのだと思う。
そういえば大学に行くときに「女が大学なんかにいくと生意気になる」と言われた。職場で初めて育児休暇を取ったとき、針のムシロだった。何時の時代の話?いまや育児休暇は3年取れるそうである。
そう「権利」の形は変わるのだ。
変わらないもの、それは、「こうしたい!」「こう生きたい!」という当事者の願いで実現していくものだということなのだろう。
当事者の想いをしっかり真ん中に据えて自分は今、活動しているだろうか。
フィリピン人介護士 2007/2/2
厚生労働省が経済連携協定(EPA)に基づき、フィリピン人介護士の「受け入れ指針案」が出された。最大4年間の滞在期間中に介護福祉士を取得し、その後日本で働き続けるようにする制度である。協定発行後2年間で最大600人を受け入れることが決まっているようだ。受け入れは高齢・障害等の入所施設を中心とする。
外国人労働者が福祉の現場で働くことに反対ではない。言葉が通じにくくても、人間が好きという人であれば、おざなりなサービス提供をする日本人よりもずっとすばらしい福祉実践を展開できるだろう。「アケオメ」「マジヤバ」等と理解不能なことばを使う日本人より意思疎通がスムーズかもしれない。
心配なのは給与等労働条件への影響である。この協定が介護現場の労働条件の引き下げに繋がらないことを願う。
又、他国からの労働者を受け入れるのであれば、併せて障害者の福祉現場の雇用もぜひ検討してほしい。お年寄りが好きで介護の仕事がしたい、という知的障害の方が私の周りには数人いる。ヘルパー3級の資格もとったが、なかなか雇用に繋がらない。たまに介護施設の洗濯物たたみや清掃等の仕事があるが、一人の生活をまかなえるだけの収入にならないことが多い。
障害のあるなしに関わらず、『喰っていける介護の仕事を!』と思う。(文責 田中)
福祉の根っこ 2007/3/18
障害者福祉に携わる人々にとって、2004(平成16)年の、いわゆる「改革のグランドデザイン案」が、厚生労働省から公表された時は青天の霹靂だったと思います。
「三障害一元化?」「一割負担?」と、制度を読み込んで理解に至る前に「グランドデザイン案」から「障害者自立支援法」にと姿を変えて設立してしまいました。
その後、多くの関係者は考え方の再構築が必要になり、制度の影響が実際の当事者の生活にどのような形で現れるのか心を痛めました。また、厚生労働省から示される新制度に関する資料を読み込み、実務がどのように変わるのかを理解するためだけで手一杯になり、今日を迎えてしまっているように思えます。
この制度改正が一段落してきた今、この約3年間は何だったのかと徒労感を強く感じている人は、私だけではないはずだと思います。冷静になってこの状況を振り返ると「私たちの仕事は本来何なのか?」、「何のためにこの仕事についたのか?」等々、仕事のやりがいを忘れてしまったために、感じているのではないかと思われます。
ですから、もう一度自分自身を見直し、自分が福祉に興味をもち福祉職を選んだ、「福祉の根っこ」を思い出して、制度に振り回された3年間分のリセットが必要です。そうしないと、福祉の世界から逃げ出したり、いい加減な仕事ぶりになり、質の高い援助は提供できなくなるのではないかと危惧しています。
(文:菊一文字)
謹賀新年 2007年1月
あけましておめでとうございます。
昨年中は、法人設立過程から様々な人々にお世話になり、ご協力を頂き乗り切る事ができました。ご協力、ご指導頂いた全ての人々に感謝申し上げます。
中でも設立記念講演会へお越し頂いて共に勉強し、新たな仲間になっていただいた方々や、ボランティアで活動へご協力を頂いた全ての人々に感謝しています。来年もそのご協力に報い、埼玉県の社会福祉向上のために、更なる努力を多くの仲間とともに続けて参りたいと思っています。
引き続き本年もご指導、ご協力の程よろしくお願いいたします。 代表 菊本圭一

オリジナルに心ときめく 2007年1月18日
全日本手をつなぐ育成会が発行している「手をつなぐ1月号」興味を持って拝見しました。特集にある「オリジナル」に、心ときめいたというところでしょうか。埼玉県において、先進的であると紹介されることの多い東松山市から、曽根さん、山口さんの原稿が掲載されています。その地域生活支援事業、地域自立支援協議会の考え方、いずれも説得力のあるもので、わかりやすくまとめられています。特に、山口さんには、私ども法人の座談会にも出席いただいて、話を聴いたばかりということもあり、とてもその雰囲気が伝わってきました。
また、編集後記には上尾市で活躍されている森山さんの記事が載っているのですが、市町村という地域がもたらす不安と期待の入り混じるさまを言い当てているような気がしてなりませんでした。
自立支援法の施行前後から、現場は混沌としていて、自分たちに具体的には何が影響して、どう変わっていくのかさえなかなかすぐには理解できなかったということが、私の率直な実感です。「地域」や「支援」のなかに、何を組み込むか、自分に何ができるか、誰と相談して、連携するのか。。。そういったことをひとつひとつ行動に移していくとオリジナルが生まれるのでしょうか?
皆さんのお住まいの地域、オリジナルはありますか? 文責:和田










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