Performance Replica

ご注意

これから暑い季節になります
ルアーにとっても過酷な季節となります
バルサミノーはもとより、パフォーマンスレプリカシリーズ等の発泡ウレタン製品は、高温環境を避けて保管して下さい
とりわけ直射日光の当たる場所、車中等に放置しないでください


序章
 愚かにも渓流用ハンドメイドルアー製作を生業にしてしまうほど、一時は尋常ならぬほどストリームルアーフィッシングに入れ込んでいた僕ですが、そんなことを20年近く続けて、たくさんの宝石のような魚を釣り、桃源郷のような美しい渓をあてどなくフラフラ彷徨っているうちに、どうしても川へ行かずにはいられないような熱病からは、どうやらようやく解き放たれた様であります。

熱病からは醒めたが、渓流や釣り、そしてそのも一つ奥にある自然と人のかかわりや、もっと言えば自分自身のありようについての感心は、歳を追うごとに強くなるばかりです。

僕と釣りの幸福な関係の支柱となり、僕のスタイルを築いてきたものが、愛すべき自然を豊かに残す四国の風土であることはもちろんだけど、一方でホットショットを頂点とする優秀なバルサミノーや道具達がなければ、やはり少し違った風景が広がっていたようにも思えます。

僕の手や耳や網膜に残るあの感動を、どこかで川を、人生を彷徨っている釣り人と分かち合える事を願って、僕はバルサミノーのディテールと性能を高いクォリティーでコピー可能な方法、すなはち高密度発泡ウレタン製フルハンドメイドミノー、パフォーマンスレプリカシリーズを開発しました。

パフォーマンスレプリカシリーズの素材は、高密度高強度発泡ウレタン。
もちろんマスター型はレイチューンバルサミノーからシリコンで型を取ったもの。
このシリコン型に、手作業ででウレタン樹脂を流し込んで発泡を待ちます。
そして固まったボディーに、僕が考えたオリジナルの方法でアルミ箔、金箔を貼り、一本一本僕が塗装し、リップを取り付け、スイムテスト完了後出荷しています。
全く新しい素材、箔貼り、リップ後付けという
このクラスでは珍しい方法を採るため、常に試行錯誤の連続で、初期型と現行型では発泡ウレタンの比重はもちろん、箔貼りやトップコーティングの方法に及ぶまで改良が続けられています。
今後もより良い製品とするため、努力を惜しまない覚悟です。

モデルナンバーの前2桁はボディーの全長を、後2桁は開発順の通し番号
です。
また、末尾のアルファベットはミノーのタイプをおおまかに分類したもので、Tはトゥイッチ重視、Rはストレートリトリーブ重視、MDはミディアムダイバーを現します。
たとえば4503Tは45mmの3番目のボディー、トゥイッチして使うタイプのモデルとなります。

(5001TD)

5001TD 十年と少し前、初めてミディアムダイバーを製作し始めた頃、様々なリップをテスト中に面白いセッティングを発見したけれど、その時の目的は潜行深度を変えることと、リトリーブの抵抗感と操作性のバランスの妥協点を探る事だったので注目はしていなかった。
その面白い奴というのが写真手前(奥はMD)のリップセッティング、今回、
T-Driveと名付けた形態なのである。

時々、自分のために使うことはあったが、製品化はしなかった。
一番の理由はリップの強度の問題であった。
(僕はリップを折らない人なので問題ないんですが…)

ファイバーリップの登場で一気にネガティブは消えて商品化となったのである。

水中でドッグウォーキングに近い動きさえ可能なハイレスポンスと、リトリーブの限界の高さというMDと共通した特性を持ちながら、過大な操作を許容しないMDに対して、大きな振幅のトゥイッチやジャークにも追従するレンジの広さが特徴。
深度はノーマルリップと同等なので、MDの様にここ一番の為のルアーとしてではなく、メインルアーとして使用可能。
今後、レイチューンのレギュラーパターンとしてTDを展開してゆきます。

(4202T)
4202T ルアーの使い方など、個人の自由ではあるが、それぞれのルアーにはどのように使うと面白いのかという「コンセプト」が必ず存在する。
僕は横アイのミノーを作るとき、シェイキングの様にちょこまか動かすことは想定していない。
ロッドの振幅を一杯に使って、強く大きくジャークする。
それに耐えうるボディー、リップでテストを繰り返す。
もちろん横アイでも違う性能を求めることは可能だが、横アイの特性を最大限活かすのは、このセッティングだと信じている。
僕の釣り方の基本でもあるのだ。

尚、レイチューンのミノーは大きめで軸が太目のバーブレスフックがセットされているが、これは、針を外すたびに曲がるような細軸は嫌いだし、細軸にバランスする様なボディーの設計も嫌いだからである。
単純に好みの問題ですが、針を交換した場合、バランスは大きく崩れますので悪しからず。


4503T
(写真下)
ステディーリトリーブでキビキビとウォブリングしなら、ひとたびトゥイッチを与えると、パッと瞬間移動のように左右に大きく軌道が逸れる。
これこそが横アイミノーの最大の美点だと僕は考えています。
俊敏なアマゴを追尾させ、捕食モードのスイッチを入れるのに、僕はずっと横アイミノーのこの特性を利用してきました。
だから今でもそうやって釣ったときが一番、興奮や満足感を憶えます。
トゥルーチューンがシビアだったり、ロッド操作への反応が鋭い等、初心者や横アイの経験の無い釣り人には難しい面もありますが、縦アイミノーとは明らかに違う特性は、使いこなせばとても楽しいものです。

初期の4201Tも非常に良く泳ぎますが、昨今のヘビーミノーに慣れたアングラーには軽すぎの懸念があり(それでも1.5gはありますが
)、その次のサイズに47mmがあったりしてややこしいので45mmで統一しました。
ハードジャーク派の僕にはベーシックなモデルですが、ビギナーには5001Rをお勧めします。

トラウト系のディテールを持たせたモデルですので、ヤマメ、アマゴ、イワナ、レインボートラウトカラーを中心に、チャートやピンクバック、黒金オレンジベリー(金箔貼り)等をラインナップしています。

6503T
(写真上)
コイ科の小魚をモチーフにしたこのミノーは、サイズの有利さも相まって、横アイミノーの美点がとても良く現れたミノーです。
美しく泳ぎ、ビビッドに反応します。
6フィートクラスのロッドでコントロールすると、投げて泳がすだけで楽しくなるほど、とてつもなく面白い自慢のミノーです。

オイカワ、ワカサギ、カワムツを中心に、アピール系カラーも塗ります。


5001R
5001MD
初期には無かった50mmモデル。
縦アイモデルは45mmと55mmをラインナップしていましたが、一人ではそんなにたくさんのモデルを作れない事が判明し、この2サイズを統合し、泳ぎにも更に磨きをかけたのがこのモデルです。
低速からキビキビとウォブリングしながら、高速リトリーブまで非常に高い安定性を発揮します。
うまく操作すれば、水中でドッグウォークさせる事も可能ですし、ラインスラッグを出しながら大きなジャークをくれてやれば、小魚のパニックアクション的な演出まで可能な万能ミノーです。
これから渓流ルアーフィッシングの深みに足を踏み入れようとする人には、マスターピースとしてお勧めします。

多くの方に絶大なる支持をいただき、もはや言わずもがなではありますが、5001MDFは泳ぎの能力、操作に対するレスポンスに於いては、僕の知る限り唯一無二の性能を有していると自負しています。
僕はこのミノーは最後にとっといて、これで釣れない時は自然保護の観点からも潔くあきらめる様にしています。



6001R
6001MD
このスリムミノーはアユカラー専用ボディーです。
60mmは何故だかありそうでなかなか無いサイズで、あると重宝します。
下流に大きな淵やダムを控えている瀬にコアユが差して来たとき、60mmのアユカラーバルサミノーに思わぬ大物が次々とヒットした経験からラインナップしました。
ダムのバックウォーターや中下流域でも威力を発揮します。
扱いやすい縦アイ、空気抵抗を抑えたスリムでストレートな形状とし、飛距離も
泳ぎも高い安定性を誇ります。


NSA50R
パフォーマンスレプリカシリーズではないが、ここで改めてご紹介を。

この
ストリームアーマー50が、実は僕の最もお気に入りルアーなのだ。
圧倒的飛距離、それもリップが空気抵抗を受けないから弾丸のように真っ直ぐ飛んで、ピンポイントを狙うときも正確に打ち抜ける。
そして泳ぎの安定性の高さは、リールの全開巻きでも飛び出さない優秀さ。
そこからひとたびトゥイッチを入れると、まるで横アイミノーの様に大きくヒラを打つレスポンスの高さ。
まだ疑心暗鬼の人もいるかも知れないが、僕の最も自信作は間違いなくこのルアーなのだ。
僕はルアーを一本だけと言われたら、迷わずストリームアーマーなのだ。

これからはきっとリップレスミノーの時代がやってくると確信しています。